軽自動車の中古車市場
軽自動車の中古車市場について紹介します。
軽自動車は税金や高速料金、タイヤなどの消耗品といった維持費が安いので、通勤や買い物などの近所への“足”としてや、「セカンドカー」として、運転初心者が初めてもつ車としてなど、軽自動車の中古車需要は高まっています。
新車から1年以内程度の軽自動車は、中古価格が新車価格とそれほど変わらないことがありますし、普通車の場合はスクラップにされる10年以上の車でも、軽自動車の場合は10万円近い価格で販売されることもあります。
中古車の販売価格は、相場がある程度ありますが、下取り査定額については販売店によってその基準が異なるため、同じ車種を査定してもらったとしても大きく査定額が開きます。
中古車販売店には得意な車種と不得意な車種があり、不得意な車種については、軽自動車の中古車市場の人気とは関係なく低くなる傾向にあります。また、下取り車というのは中古車販売店側の希望している車ではないので、在庫を抱えるというリスクを避けるため、下取り査定額は安く抑えられることが多いです。また、中古車の下取りというのは車を仕入れることと同じなので、なるべく安い価格にしたいのです。
一般の人は、自分の軽自動車が中古市場でどれくらいの価値があるのか知らない人が多いので、低い査定額を提示されても、それで納得して下取りに出してしまいます。
ところが、買取店は全国ネットワークを独自にもっており、購入希望のユーザーと売却希望のユーザーに関する情報をとても多く集めているので、人気の軽自動車の中古車が高値で売れることを把握しています。そのため、中古車買取店にとって、軽自動車の中古車は、査定額が高くてもすぐに手に入れたい車なのです。
軽自動車はなぜ人気?
軽自動車のメリットは、燃費が良くて排気量が少なく、さらに維持費も安いなどの点が考えられ、普通車と比較するとかなり格安になります。
また、軽自動車は低燃費なので、二酸化炭素の排出量も少なく、地球環境に優しいということからも、近年ではとても人気があります。それは中古車の軽自動車でも同じことが言えます。ただし、人気の高い車種は、値段が普通車よりも高いことがあり、中古車で人気車種を手に入れたいとしても、値段が意外と下がっていない場合もあるので注意が必要です。そのため、人気のある軽自動車は、値段が中古車でも下がっていないことが多く、新車で購入した場合と大して変わらない場合もあるので、購入する際はよく確認してください。
逆に言うと、価格が著しく安い軽自動車については疑ったほうがよく、それが事故車であったり、「ABS」などがオプションとなっていたりすることもあります。中古車であっても、それほど値段が下がらないのが現実なので、妙に安くなっていて気になる場合はお店の人にその理由をきちんと聞くと安心です。
軽自動車を購入するのは女性が多いですが、その理由として、運転のしやすさやカラーバリエーションが挙げられます。ただ、ほとんどの女性は車に関する知識が少ないので、中古車を選ぶ際は、お店の人の言いなりになってしまうことがあります。メリットばかりを聞いて、デメリットとなることを把握しないで購入することが多いようです。そのため、購入する際は、口車に乗せられないように心がけましょう。
「新古車」について
軽自動車をできるだけ安く購入したいと考えたときに、「新古車」を探す人も多いでしょう。そのような場合、ぜひ知っておいて欲しいのが、新古者を上手に購入するということです。
「新古車」とは、ディーラーで試乗車や展示車として使用されていた車のことで、以前に誰かが所有していた車ではありませんが、 100%新車とも言えない、という少し変わった位置付けにあります。そのため、需要は多いのですが、市場に実際に出回っている数はそれほど多くないのが現状です。その理由は、試乗車が販売店全てにあるわけではないからです。ディーラーがもともと所有していた車なので、中古車販売店へ流れることもまずないでしょう。上手に新古車を購入するには、ディーラーが運営する中古車販売店に出向くことが確実です。
新古車のメリットというと、新車とほぼ変わらない状態なのに、安い価格で購入できるという点でしょう。通常の中古車と比べると、当然値段は割高になりますが、購入する以前の扱いに心配がないということは、信頼できる要素となるでしょう。
ただし、全く心配しなくても良いというわけではありません。例えば、試乗車であったもので試乗中に車体が傷ついていたり、事故歴があったり、試乗頻度が多く走行距離が長かったりなど、確認する点もいくつかあるのです。展示車の場合も多くの人が触れているので、傷がついてしまうこともあるでしょう。とはいえ、通常の軽自動車の中古車と比べれば安心材料がそろっているので、新古車を探す際はしっかりとチェックをして上手に購入しましょう。
モデルチェンジを狙う
軽自動車を買い替えようと考えているのなら、モデルチェンジする時期を狙うと良いでしょう。モデルチェンジの時期には、旧型車が安く手に入るので、中古車の購入を考えている人には朗報です。
ただし、ここで問題となるのが、モデルチェンジの時期を狙うといっても、その時期がいつなのかわからない、ということでしょう。ところが、モデルチェンジする日にちがはっきりとわからなくても、その時期を予想することは一般の人でもできます。それでは、実際にどのようにして予想をするのでしょうか?まず、気になる軽自動車が発売された日をインターネットなどで調べてください。その軽自動車が発売されてから4〜5年以上経過している場合は、近々モデルチェンジする可能性が高いと考えられるので、注意しておきましょう。また、自動車専門誌や自動車に関するインターネットサイトには、最新の情報が掲載されていることもあるので、とにかくたくさんの情報を集めることが大切です。その中には、メーカーサイトでモデルチェンジについて公表されていたり、メーカーの担当者がこっそり教えてくれたりすることもあるようです。どうしても欲しい車種があるのなら、手当たり次第に調べることが重要です。
モデルチェンジ前の在庫を狙うことで、軽自動車の中古車をとてもお得に買い替えることができます。モデルチェンジした後の新型車にこだわらない人にとっては、とても価値のある情報だと思うので、ぜひ活用してみてください。
履歴を確認
中古車の軽自動車の中には、「定期点検整備記録簿」がないものが、案外多くの店頭で販売されていることを知っていますか?そのような軽自動車を見つけたら、手を出さないほうが良いでしょう。
しかし、その軽自車を気に入ってしまった場合は、どうにかしてその履歴を調べたいと考えるのは当然のことかもしれません。そんな人のために、中古車の履歴を確認する際の方法を紹介します。
その方法は、現在のナンバープレートを管轄している陸運支局へ行って、「登録事項等証明書」を交付してもらいます。この証明書は、簡単に言うと“自動車の住民票”で、「現在登録事項等証明書」と「詳細登録事項等証明書」の2種類あり、「現在〜」は車検証とほぼ同様の内容が記されています。履歴を確認するには「詳細〜」が必要になります。「詳細〜」には、過去の所有者や使用者が記載されているので、これにより、前の中古車の持ち主が1人の“ワンオーナー車”か、持ち主が複数であったかが判明します。
それと同時に、その車がどのように使用されていたかも知ることができるのです。たとえば、商用車や営業車として使用されていた場合は、購入しない方が良いでしょう。たとえば、前の所有者がペンキなど臭いの強い荷物を積んでいた場合は、その臭いが取り切れていないことがあるようです。
情報としては、これだけ把握できていれば十分でしょう。これ以上の情報は、“個人情報保護法”の問題もあって難しいようです。
女性の感性が重要
軽自動車の中古車を選ぶ際には、いくつかのポイントがありますが、女性のもつ感性も参考になるのです。
メーカー側も、OLや主婦などの女性をターゲットとした軽自動車を作るために、デザインを女性デザイナーに依頼するなどの工夫をしています。車体サイズについては、女性が運転しやすい大きさであることから、中古車を購入する女性の多くが軽自動車を選ぶようです。
買い物などに出かけるのにも、荷物をそれなりに乗せることができれば、場所を取らずに小回りが利く車の方が、何かと便利でしょう。買った荷物を手に持ったままでも、ワイヤレスリモコンでドアが開閉したり、乗り降りする時にシートが動いたりと、実際に使用する際に追求される便利な機能が搭載された車種が多いのも大きな特徴です。
カラーリングは、女性をイメージする明るい色や、さわやかなパステルカラーを増やすなど、男性から人気のある車に比べて、選択肢がとても豊富だと思います。また、内装については、今では当然となっていますが、UVカットガラスが使われたり、女性は荷物が多いので、収納スペースをできるだけ多く用意したりと、女性の求める装備を細部まで配慮されています。
女性をターゲットとして人気を集めた車の元祖といえば「日産マーチ」ですが、今でも変わらずマーチの人気は高いようです。軽自動車の中でも、シックなデザインや、走ることの楽しさを追求した軽自動車もありますが、女性向けの車種が圧倒的に多いようです。
軽自動車の査定
軽自動車などの査定を行うには、いくつかの買取専門店を比較することがとても大切です。実際にインターネットなどで調べてみると、「軽自動車専門店」という店が数多くあることがわかるでしょう。このようなお店は、軽自動車の扱いには当然慣れているので、買取専門店を初めて利用する人には特におすすめです。もちろん初めての人だけでなく、査定を安心して任せられるお店として、取り引きすることができます。
当然のことですが、軽自動車の中古車を買いたいのなら、たくさん取り扱っている専門店のほうが、希望の車と出合える確率は高くなります。実際に数多くの車を見ていることはやはり大切です。また、希望していた車を扱っていなかった場合も、他に自分にぴったりな魅力的な車種と出合えるきっかけとなるかもしれません。
なお、軽自動車専門店と大手の中古車買取店とを比べてみると、人件費が安い、経費が安い、宣伝広告費が安い、ロイヤリティーの必要がない、などのメリットが軽自動車専門店にあるようです。つまり、それだけ大手よりも買取金額が高くなる可能性があるということです。
維持費の安い軽自動車は、中古車であっても高値がつくことが多いです。軽自動車を下取り、買取してもらおうと考えている人は、できるだけ多くの買取店へ出向いて査定してもらって、よく比較してみてください。買取店によって、査定額の開きが意外と大きいことがわかると思います。長年付き合った愛車ですから、高値で買い取ってもらいましょう。
高値で売るためのポイント
大切な愛車を売るのなら、できるだけ高値で買い取ってもらいたいですよね?そこで、軽自動車を高い金額で売却するためのポイントを紹介します。軽自動車を初めて売る人も一般のユーザーでも、高く車を売る秘訣はあります。次の3つのポイントを頭に入れておけばOKです。
「下取りよりも買取」・・・下取りは一般的に“減点法”によって価格が決まります。人気などから加点されることは、ないと考えて良いでしょう。一方、買取は車種の希少性や人気といった市場性が織り込まれるため、車種によっては下取りに出すより、かなり高値で売却できることが多いです。
「査定を複数社に依頼」・・・中古車の査定を1社だけにしてもらうよりも、複数社に査定をしてもらい、競わせたほうが高く売れることは知っている人も多いでしょう。インターネットの中古車査定サイトを利用すれば、車買取店に出向かなくても、必要事項を入力するだけで、全国にある複数の会社に買取査定を簡単に競わせることができます。
「すばやい行動」・・・経年、車検の残期間、マイナーチェンジ、モデルチェンジなど、遅くなればなるほど愛車の価値は下がってしまいます。しかし、すばやい行動が大切な理由はほかにもあります。インターネットを利用した複数社一括買取査定のサービスはどんどん加速しています。要するに、どうしようか迷っている間に、車種が同じの別の車に先を越されてしまうという、大切な高価買取のチャンスを他人に奪われる可能性があるのです。高値で売却するためのポイントとして、知っておきましょう。
不人気車にも目を向けよう
中古の軽自動車を選ぶ時は、雑誌やテレビ番組、テレビコマーシャルなどで紹介された車種から気に入ったものを選んでいる人がほとんどでしょう。そのような人は、人気の軽自動車ばかりに興味があって、人気のない車種には全く関心がないかもしれません。「不人気の車種なんかに乗ったら恥ずかしい・・・」とまで思っている人もいるでしょう。
しかし、デザイン性がいまいちで不人気の車種でも、実際に乗ってみると機能性に優れている車種や、小回りが利いたり、車内が広々としていたり、燃費がとても良かったりなど、人気車にこだわらないのなら、安くてお買い得な軽自動車がたくさんあるのです。
軽自動車を中古車販売店に買いにくるお客さんは、実際、目当ての車種が決まっていてお店に来る人ばかりではなく、欲しい車が決まっていない人や、車種に特にこだわっていない人も多いのです。
そのような場合、お店側はお客さんの車の使用目的を聞いて、その人に合った車種をアドバイスします。また、欲しい車種が決まっている人でも、使用の目的やさまざまな条件を聞くと、希望する車ではなく、別の車がピッタリな場合もあるようです。中には、人気のない車がその人にはピッタリなのに、その車の存在すら知らずに、人気のある車種しか選択肢に入れていない人も多いようです。
このようなことから、人気車種や自分が興味のある車種だけでなく、不人気な車やこれまで興味のなかった車種にも目を向けてみましょう。
「ジムニー」を買う前に
スズキ「ジムニー」は、中古車販売店で昔から大変人気のある軽自動車です。
最近では、これまでジムニーに興味がなかった人の中で、ジムニーを求める人が増えているようです。ジムニーを買う人は、以前は、アウトドア好きな中年の男性などが圧倒的に多かったのですが、今では、年配に方や若い女性などの問い合わせが増えているそうです。その人たちに、なぜジムニーを選んだのかというと、まず、維持費が安い軽自動車を選び、次に、人気の「ワゴンR」のようなタイプとは少し違った車であって、大きくて丈夫そうで4WDであることから、ジムニーを選ぶというパターンが多いそうです。
このように、クロスカントリー車が欲しくてジムニーを選んだわけではない人は、ジムニーの使用目的は、単に“乗用車”として使用したいので、楽に運転できるオートマでターボ付きのジムニーを選ぶ人が多いです。
そんなジムニーには、「燃費がかなり悪い」というリスクがあります。もちろん、使用状況によっても変わってきますが、燃費の悪さを頭に入れておいたほうが良いと思います。
また、ジムニー全般に関して言えることですが、タイヤの値段が他の軽自動車と比べて高いです。また、タイヤに関する注意点でですが、クロスカントリー車であるジムニーに、乗用車用タイヤを使うと、タイヤの溝の減りが早くなってしまいます。ジムニーを買うと決めたのなら、中古車であっても、タイヤにかかる出費は覚悟しておきましょう。
でも、ジムニーは軽自動車規格の中で、クロスカントリー車としての優れた性能を備え、耐久性やデザイン性、そして実用性にも優れたすばらしい車です。
「ワゴンR」の安い中古車について
スズキの軽自動車「ワゴンR」は、1993年9月に初代が発売されてからずいぶんと経ちましたが、今でも人気の高い車種です。ここでは、古いワゴンRや走行距離の多いワゴンRといった、安価で販売されているワゴンRの中古車についてです。安く販売されているワゴンRを購入する際には注意する必要があるので、次のことを確認しておきましょう。
お客さんからすれば、安いワゴンRは魅力的かもしれませんが、販売店からすれば、わざわざ人気車種を安く売る必要はないのです。程度が良くて、走行距離も少なく、不具合のないのであれば、平均的な値段でも売れる訳です。優良な車を、利益を削減してまで安くして売る必要はないのです。年式や距離が同程度なのに、他の店と比べて安い場合は、「何か問題がある」と考えたほうが自然でしょう。
安く販売されているワゴンRの中古車にありがちな不具合には、例えば、前に使用していたオーナーのメンテナンス不足が影響したものが多く、オイル交換の不足によるオイル下がり・オイル上がりで、エンジンオイルが燃えて減少したり、タペット音が出たりなどが起こります。また、エンジンが後々ダメになってしまう可能性のある中古車も増えているようです。
また、雪国で乗られていた場合は、融雪剤の影響によって下回りが錆付いてしまっていることもあります。ワゴンRは軽自動車なので、普通車に比べエンジンが小さく、鉄板の厚みもかなり薄くなっており、フレームも細いなどから、耐久性が低いことを把握しておきましょう。
安い「ワゴンR」のチェックポイント
とても人気のある軽自動車「ワゴンR」の中古車が、安い価格で販売されていたら、それには何かしらワケがあるはずです。特に、初期型のワゴンRについては、軽自動車の規格ギリギリまで使ってスペースを広く確保するために、さまざまな工夫をして作られており、それによる影響がいろいろと出てくるようです。そのため、走行距離や経過年数が同程度なのに、安くなっているワゴンRの購入には注意が必要です。ここでは、中古車販売店で現車をチャックする時のポイントを紹介します。
購入の際に確認してもらいたい点はたくさんありますが、少なくとも次のことを注意してください。
走行距離の多いワゴンRの場合は、点検整備記録簿をよく確認して、前の所有者がしっかりと整備していない場合は、後々不具合が発生する可能性が高いと考えましょう。
中には、多くの箇所が錆付いたワゴンRを仕入れて、目に付く部分だけをきれいに直し、安い価格で販売するというパターンが多いようです。そのため、面倒だと思っても、下にもぐってよく見るなどして、錆ていないかを確認入しましょう。
オイル交換不足のワゴンRの場合は、オイルが燃えていないかを確認する必要があります。オイルが燃えている場合は、排気ガスの中に青白い煙が混じって出ます。また、臭いがないかも確認してください。無臭なら水蒸気なので問題ありません。 「人気のワゴンRがどうしても安く欲しい」と思っても、妙に安く販売されている中古車には手を出さないほうが無難です。
「プリウス」は燃費が良い?
ガソリンの価格はまだまだ高いままです。そのため、自動車をこれから購入するのなら、燃費の良い自動車にしたいと考えている人は多いでしょう。
“燃費が良い車”というと、真っ先に思い浮かぶのはトヨタの「プリウス」ではないでしょうか?新車、中古車に関係なく、プリウスの人気は好調です。しかし、燃費のことだけを考えて、プリウスの中古車をできるだけ安く買おうと思っている人には、あまりプリウスはおすすめできません。
その理由は、プリウスは中古車といっても割高です。新車は価格が一定なので、定価より高く販売されることはありませんが、中古車の場合は、人気車種ほど流通価格が高くなるのは仕方のないことです。また、安い価格で販売されているプリウスは、走行距離がとても多く、車両の状態を見極めにくいので、おすすめできません。
プリウスの燃費は、カタログ上に示されている燃費と、実際に街乗りしたデータとはかなり違うようです。また、高速道路を走行すると、アクセルをあまり戻すことがないので、モーターをほとんど使わず、ガソリンエンジンによって走るので、燃費はそれほど伸びません。
割高なプリウスの中古車と比べて、安く売られている車種の中にも、実質燃費がプリウス並みで走る車種はあります。それは2WDでターボなしエンジンのマニュアル車です。また、ターボなしのマニュアル車の軽自動車にも、実際の燃費がとても良い車種はあります。
しかし、マニュアル車に乗れない人も多いので、このような車種を選べない場合もあります。でも、オートマ限定の免許ではない人で、燃費が良く安い中古車に乗りたいと考えている人は検討してみてください。今では、性能もとてもよく、デザイン性にも優れた軽自動車がたくさんありますよ。
軽自動車の種類(1)
軽自動車は新車・中古車問わず、昔からとても人気があります。軽自動車といってもさまざまなタイプがあるので、ここでは「セダンタイプ」「セミトールタイプ」「トールワゴンタイプ」について説明します。軽自動車の新車や中古車の購入を考えている人は、参考にしてみてください。
セダンタイプは、スズキ「アルト」やニッサン「ピノ」、ダイハツ「ミラ」などが該当します。セダンタイプは見た目が小さいため、軽自動車らしいイメージがあります。メリットは、値段が安い、燃費が良い、小回りが効く、駐車がしやすいなどです。一方、デメリットとしては、狭く感じる、4人乗りでは窮屈、あまり荷物が積めないなどです。
セダンタイプは扱いやすく燃費が良いので、通勤や仕事にピッタリです。1人〜2人で乗ることが多い人や、子どもさんが小さいうちはファミリーにも十分です。
セミトールタイプは、ダイハツ「ムーヴ」やスズキ「ワゴンR」、ニッサン「オッティ」などが該当します。これらの軽自動車は、そこそこ見た目が大きくて、広々とした室内とバランスのとれた走行性能が特徴です。メリットは、室内が結構広いので、“ファミリーカー”として使えることや、荷物がたくさん積めることなどです。デメリットは、燃費がセダンタイプより落ちることです。
セミトールタイプは、室内の広さと優れた走行性能を確保した、バランスの取れた軽自動車です。ファミリーから仕事用まで、さまざまな使い方があります。 トールワゴンタイプは、ダイハツ「タント」やスズキ「パレット」、ミツビシ「トッポ」などが該当します。このタイプは、天井が高いので、室内がかなり広く感じ、たくさんの荷物を積めますし、視界も広いので運転しやすいです。デメリットとしては、車体重量が重いため燃費が悪く、ターボなしだと加速性能がやや劣ることです。
軽自動車の種類(2)
気軽に乗れる軽自動車の中古車を購入しようと思っても、たくさんの種類があるので迷ってしまう人いるかもしれません。それでは、軽自動車の「SUV・クロカン(クロスカントリー)タイプ」「ワンボックスタイプ」「スポーツタイプ」について紹介します。
SUV・クロカンタイプの軽自動車は、スズキ「ジムニー」やミツビシ「パジェロミニ」、ダイハツ「テリオスキッド」などが該当します。このタイプの軽自動車は、タイヤが大きく全体的に見た目にも大きいので、軽自動車に見えないくらいどっしりとしており、道が悪くてもグングン進みます。また、シート位置が高く見晴らしがいいので、アウトドアにもおすすめです。デメリットとしては、重量が重いので燃費が悪い、重心が高いため舗装路での走行は安定性に欠ける、室内が狭い、値段が高いなどです。
ワンボックスタイプの軽自動車は、ホンダ「バモス」やダイハツ「アトレーワゴン」、スズキ「エブリィ」などが該当します。このタイプは、大きく四角いフォルムで、商用車としてよく使われています。メリットは、室内が軽自動車の中で一番広い、スライドドアで乗り降りが楽、たくさんの荷物が積めるなどです。デメリットは、重量が重いため燃費が悪い、ターボ付きでないとスムーズに走れない、値段が高めなどです。
スポーツタイプは、ダイハツ「コペン」やスバル「R2」などです。ことタイプは、街中で見かけることが少なく、かっこよく個性的なフォルムです。軽自動車とは思えないほどの走行性能も魅力の1つです。また、高さが低いので、立体駐車場の利用にも困りません。デメリットを挙げると、室内が狭い、荷物を積めない、値段が高いなどです。スポーツタイプの軽自動車は、“走り”を追求する人に最適です。
軽自動車の新車や中古車選びに困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
中古車販売店選びのポイント
軽自動車の中古車を購入するには、まず希望の車種を絞り込んで、購入する中古車販売店を選びますが、“中古車選び=販売店選び”と言えるほど販売店選びは重要です。そこで、販売店選びのポイントを具体的に紹介します。
「展示場があるか?」・・・展示場のある販売店は、現車を直接見て確認することができます。現車を納車まで見ることができないと、その軽自動車がイメージと違っていたり、指定の車とは違うものであったりというケースもあるようです。展示場を確保しているということは、その街に根付いているとも考えられ、信頼できるお店と言えるでしょう。
「展示車が入念に手入れされている」・・・中古車展示場は交通量の多い道沿いにあることがほとんどです。そのため、展示場や展示車はとても汚れやすく、清掃や手入れには非常に手間がかかります。しっかりと手入れされている展示場は、コストがそれなりにかかっているということになります。コストをかけられるということは、在庫回転がそれだけ良いということなので、よく売れているお店と推測できます。
「整備工場が併設されている」・・・整備工場が併設されているということは、車に関する専門的な知識が豊富な販売店だと言えます。それにより、不具合車を仕入れることが減ります。また、整備する点を把握しているので、販売時に整備を十分に行ってから納車することができます。さらに、アフターサービスにおいても有利になります。
中古車の品質チェックのポイント
女性や車に関する知識がない人は、中古車販売店で軽自動車を買おうと思っても、どのようにして品質をチェックすれば良いのかわからないと思います。そこで、中古の軽自動車を購入する際に、少なくとも確認してほしいことを挙げます。
「外装」・・・購入した後に傷や汚れを見つけても、クレームを販売店に付けることはできないので、購入前に慎重にチェックすることが大切です。特に、塗装のムラやガラスの小さな傷などは、見落としてしまうことが多い箇所です。しかし、中古車なのだから、これらの劣化は頭に入れておく必要があります。また、タイヤの状態については、走行機能に深く関わるのでしっかりと確認しましょう。
「内装」・・・外装と同じようにしっかりと見て確認しましょう。灰皿の中、天井のシミ、シートの穴や汚れなどによって、前の使用状況が推測できます。
「装備・機能」・・・オーディオ、スペアタイヤ、工具、ジャッキなどの装備を確認しましょう。また、エアコン、パワーウィンド、オーディオ、ライト類、ワイパーなどは、お店の人の了承を得てから、実際に作動させてみましょう。
「試乗」・・・軽自動車といっても高価な買い物ですし、これから長く付き合っていくので、購入後に後悔しないように、できるだけ試乗しましょう。その時に、不具合や気になる点が少しでもあったら、購入を考え直したほうが良いでしょう。また、試乗させてくれない店もありますが、車の専門的な知識がない限り、試乗をしないで購入するのは大きなリスクがあります。
軽自動車を扱うメーカー(1)
軽自動車の中古車を探している人のために、軽自動車を扱うメーカーについて紹介します。
スズキ・・・「軽自動車」と聞いて“SUZUKI”を一番に思い浮かべる人は多いでしょう。それだけスズキは、軽自動車のイメージが強いメーカーの1つです。さまざまな車種を生産しており、かっこいい「ワゴンR」、ファミリー志向の「パレット」、商用向けの「アルト」や「エブリィ」など、次々と生活密着型の軽自動車を発売しています。また、「ジムニー」のような本格的なオフロードの車もあります。
スズキの軽自動車は、値段が比較的に低く設定されていますが、それだけ内装が安っぽく感じられます。もちろんグレードを上げれば、それなりに上質な内装にもなりますが、そうなれば価格も上がってしまいます。2004年には、普通車の「スイフト」を発売し、上質さをアピールしました。
ダイハツ・・・トヨタの連結子会社なので、トヨタと同様に、軽自動車の中では、品質の良さを目指しています。燃費と走行性能のバランスがとれており、女性やファミリーにもピッタリなデザインが多いです。
ダイハツは一部で普通車も販売していますが、特に軽自動車の生産に力を入れており、軽自動車のイメージが強いためか、普通車の売れ行きはあまり良くないようです。でも、「ミラ」や「ムーヴ」など、発売以来のロングセラー車を販売しており、バランスの良い車種が多く、軽自動車業界や中古車業界において安定感を誇っています。
軽自動車を扱うメーカー(2)
「ホンダ」と「三菱」の軽自動車について紹介します。軽自動車の新車や中古車を新しく購入したり、買い換えたりしようと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
ホンダ・・・普通車業界においても、多くの人気車種を輩出しており、優れたエンジン性能とデザイン性を兼ね備えています。その優れた技術は軽自動車にも発揮されており、エンジン性能の素晴らしさを実感できると思います。
軽自動車のラインナップは決して多くはありませんが、ファミリー向けの「ライフ」、スポーティーなデザイン「ゼスト」、積載性の高い「バモス」など、品質を追求しているように感じられます。また、ライフは中古車でも大変人気があります。
三菱・・・三菱というと、普通車の「パジェロ」がとても有名ですが、軽自動車には「パジェロミニ」があります。パジェロミニは、大きくて質感も良く、軽自動車とは思えないほどクオリティの高い車種です。他にも、「トッポ」はダイハツの「タント」の元祖のような存在で、発売当時は室内の広さを誇る軽自動車の“リーダー格”でした。しかし、最近では、あまり軽自動車部門に力を注いでいないようで、「i(アイ)」以外の車種は設計が変わらず、ほとんどの軽自動車が古い造りのままのようです。
また、三菱の「ekワゴン」は日産へOEM供給し、「オッティ」として販売しています。同じく「タウンボックス」も、日産では「クリッパーリオ」として販売されています。
「OEM車」の中古車について
「OEM」という言葉を聞いたことがありますか?これは、メーカーの垣根を越えて、他社のブランド製品を製造することで、車の世界でもよくあることです。
車の場合は、あるメーカーが製造した車を、他メーカーが仕様を若干変更し、名前を変えて販売しています。例えば、日産の軽自動車「モコ」は、スズキの「MRワゴン」のOEM車です。その他にも、マツダの軽自動車「ラピュタ」はスズキ「Kei」のOEM車、トヨタの「デュエット」はダイハツ「ストーリア」のOEM車、日産の「ピノ」はスズキ「アルト」のOEM車なのです。このように、最近では、OEMの車がかなり増えてきているようです。 それでは、これらのOEM車の中古車となると、お客さん側にとっては得なのでしょうか、損となるのでしょうか?OEM車というのは、元の車の装備などを若干変更し、少し外観を変えただけで、中身は元の車と同じものです。それが中古車になると、ほとんどの場合、OEM供給を受けている方が、価格が安くなるのです。そうであれば、安く買えるOEM車の方をお得ですよね。
また、OEM車は品質基準をOEM元とOEM先で入念にチェックしていますし、OEM先のディーラーのレベルが高いため、クレームもそれほどないようです。 もし、購入を考えている車にOEM車が出ている場合は、そちらも検討してみると良いでしょう。意外とそちらのほうが、デザインなどあなたの好みに合っているかもしれませんよ。
中古車ポータルサイトは有効?
軽自動車の中古車を購入するとき、どんな方法で車を探しますか? 一昔前なら、中古車販売店をいくつか回って車種を絞っていく、といった方法がとられていたものです。でも、最近ではインターネットを利用して探している人がほとんどでしょう。そこで、軽自動車の中古車を探す際のインターネットの利用法や、別の探し方について紹介します。 中古車をインターネットで探す際、中古車情報雑誌系列のサイトを利用する人が多いでしょう。大手のサイトは車種が豊富ですし、簡単に好みの条件で絞り込むことができるので、とても便利です。このようなポータルサイト以外にも、メーカーのディーラーなどがいくつかの店舗の在庫を共同で掲載しているサイトも、同様に豊富な車種を扱っていると思います。 これらのサイトのメリットは、掲載されている車の台数が多く、求めている条件を絞りやすいことですが、その一方で、多くの人が検索をしているため、好条件の車は商談がすぐに入ってしまうなど、人気の車ほど手に入りにくいのです。
また、全ての中古車販売店がこれらのサイトに掲載しているわけではありません。そのため、ポータルサイトだけで探していると、そのような店の在庫は絶対に見つかりません。しかし、掲載していない店で好条件の車を販売している場合もあるのです。 そこで、ポータルサイトだけで探すのではなく、インターネットならば、直接販売店のホームページで探すことも大切です。また、在庫をホームページにまだ掲載していない場合も多いので、直接店に電話して在庫の確認をする方法も有効です。
初めて購入する車について
初めて車を購入する人は、どんな車が自分にピッタリなのかわからないと思います。最初に買う車は、高い車か安い車、どちらが良いのでしょう。
違う種類の車を何台か乗ってみることで、自分に本当に合う車が見つかるものです。そのため、最初はちょっと我慢して安い軽自動車などを購入するのが良いでしょう。でも、安い車だとすぐに故障してしまうのでは・・・と思われるかもしれませんが、最近では故障する確率はかなり低くなっているので、ほとんどの場合、安心して乗ることができるでしょう。
そこで、初めて買う車の予算は、思い切って低く設定してみませんか?具体的な金額を挙げると“50万円以下”です。最近では50万円以下といっても、中古車ならば軽自動車などからさまざまな車種が選べます。この予算ならば中期的な期間で考えて、とてもお得な買い物なるはずです。 例えば、50万円で購入した車を3年間乗って、同じように次の車も50万円で購入し3年間乗った場合、6年間の出費は100万円となります。
ところが、200万円で購入した車を6年間乗った場合は、6年後に下取りに出してもその価格は限りなく0円に近くなるでしょう。そうなると、当然ですが、6年間の出費は200万円ということになります。つまり、50万円の車を2台乗り継いだ場合の倍かかるということです。
このように、初めは安い中古車などを2台くらい乗り継ぐことによって、徐々に乗りたい車がわかってくるでしょうし、出費も抑えることができるのです。
多額のキャンセル料を請求されたら
世界中で不況が続いていますが、中古車業界も不況にあります。また、不況が続くと、いわゆる“悪徳業者”が一層増えてくるものです。そして、軽自動車の中古車に関するトラブルについての相談も増えているようです。その中でも「違約金に関するトラブル」について取り上げたいと思います。 違約金トラブルで最も多いのは、契約した後キャンセルした際に、多額のキャンセル料の支払を請求されるというものです。中には、キャンセル料を契約金額の3割も請求された、というケースも実際にあるようです。100万円の軽自動車を契約して、その後キャンセルしたら、30万円も請求されたということになります。このように多額のキャンセル料を支払わされたというケースを聞くと、業界内でキャンセル料が定められているのかと思ってしまうかもしません。
ところが、「キャンセル料は何%」と業界内で決められているわけではありません。キャンセル料を当たり前のように請求されると、支払わないといけないと思ってしまいますが、高額なキャンセル料を請求されても、安易に支払わないようにしましょう。ちょっと変だなと思ったら、「消費者センター」や「自動車公正取引協議会」などに相談してみると安心です。 ただし、一番大切なことは、慎重に契約を行うということです。高い買い物なので、気軽な気持ちで契約するようなことは、絶対にやめましょう。また、キャンセルになった際は、その手数料などがどうなるのか、事前にしっかりと確認して、文書にしてもらうことも大切です。
オープンカーの軽自動車
軽自動車の中には、“走り”を楽しむことのできる、デザイン性の高いオープンカーもあります。それでは、おしゃれなオープンカーの「ビート」、「コペン」、「カプチーノ」を紹介します。
「ビート」は、ホンダが1991年に発売した2人乗りのオープンカーです。走りを楽しむことがコンセプトなので、装備に関しては十分とは言えません。でも、走行性能については非常に高い評価で、走行時の開放感や快適性など、たくさんのドライバーから支持されています。小気味よいシフトレバーの感触とタイトな運転席は、爽快な走りと躍動感を生み出します。このような特徴のあるスポーツカーは、中古車市場では以前と根強い人気があるのです。 「コペン」は、2002年にダイハツが発売しました。丸みをおびた愛らしい車体には、軽自動車とは思えないほどの優れた装備が整っています。電動開閉式のルーフは、悪天候の日や日差しの強い日などでも快適な走行を楽しめます。美しく流れるようなフロントフォルムは、とても高級感が漂っています。さらに、サイドビューに装備された15インチタイヤは、どっしりとした勇ましさを演出しています。
「カプチーノ」は、1991年に発売されたスズキの軽自動車です。その日の気分や天候に合わせて、オープン形態を数パターン選ぶことができます。また、安全で快適な走行を提供するために、パワーステアリングシステムが装備されています。また、バブル時代に誕生した車ということもあって、贅沢な装備がさまざまな部分に施されています。さらに、洗練されたスタイリングには、今でもとても人気があり、中古車市場において高値で取引されています。
軽自動車のエアコンについて
軽自動車の中古車について語る際に、必ずと言って良いほど耳にするのは、「軽自動車のエアコンは、冷え具合が悪い」ということだと思います。中には、「全然冷えない」と言い切る人もいますし、「軽自動車なのだから仕方ない」と考えている人も多いようです。では、軽自動車の中古車は、本当にエアコンの効き目が良くないのでしょうか?ちょっと昔の軽自動車は、確かにエアコンの冷え具合が悪かったです。それは、現在の軽自動車と違って、昔の軽自動車は内装がペラペラであったり、ドアは鉄板がむき出しになっていたり、さらに、室内の遮熱性や防音が非常に悪かったりしたからです。車内の温度が異常に上昇するので、送風口から出る風は冷たくても、車のエアコンは十分に効かないとまで考えられていました。エアコンの機器や装置といったシステムは、普通自動車も軽自動車もほとんど同じなので、軽自動車本体の環境が悪いことで、エアコンがよく効かないようです。
しかし、今の軽自動車は、内装もしっかりとしており、室内や天井部分には遮熱処理がきちんとされています。また、窓ガラスにはUVカットガラスなどが標準装備されており、内装は普通乗用車とほとんど変わらない仕上がりになっています。そのため、エアコンの冷え具合も昔とは全然違って、よく効くようです。
ただ、一昔前の軽自動車はエアコンの効き目が悪いということなので、中古車を購入する場合は、お店でエアコンの効き具合を試してみることが大切です。
試乗について
軽自動車の中古車を探しに中古車販売店へ行って、気になる軽自動車が見つかったら、試乗をしてみたいですよね。でも、お店の人に試乗を頼んでも、断られてしまったらどう思いますか?「試乗させてくれないお店でなんて、購入しないほうが良い」と考える人もいるでしょう。
しかし、試乗については、少し前に起きた事故が影響しているようです。その事故というのは、メルセデスベンツのある販売店で、男性が試乗中に事故を起こしました。男性はスピードを大幅に違反し、自転車に乗っていた人をはね、その人は重体になってしまったのです。そして、助手席に乗車していた販売店の男性は、業務上過失傷害容疑で書類送検されるという、異例の処置がとられました。販売店の間でも、この処置は大きな反響がありました。
この事故によって、最近自動車販売店では、試乗に関して慎重になっているようです。そして、多くの店では、運転に関する注意を試乗前に行ったり、誓約書を用意してサインしてもらったりするなどの対策をとっているようです。
そのため、「ちょっと乗ってみたいから」と軽い気持ちで試乗を頼むと、断られる場合が出てくるかもしれません。試乗はしっかりと車種を絞り込んで、最終段階で申し込みましょう。また、試乗できる場合でも運転に自信がない人は、店の人に運転してもらって、気になるところを助手席から確認しましょう。 もう1つ、試乗前に確認して欲しいのが、試乗する車に保険がかかっているかです。無保険の試乗車で事故を起こしてしまったら、運転していたあなたが責任を負うこともあるので、試乗の際にはしっかりと確認しておきましょう。
中古車のリコールについて
「軽自動車の中古車は、リコールの通知が届かない」、「メーカー系のディーラーで購入していないと、中古車はリコールの対象外となる」などと、中古車のリコールに関して勘違いしている人もいるかもしれません。でも、そのようなことはないので心配いりません。どの店で中古車を購入しても、その軽自動車にリコールが出されていれば、メーカーが修理を無料で行ってくれるはずです。 ただ、中古車についてはさまざまな事情から、リコールの案内が届くのが遅れることがあるので注意が必要です。また、リコールの通知は車検証の所有者や使用者宛てに送られるので、販売店に展示されている中古車には送られてこないこともあります。
中古車販売店でも在庫車がリコールの対象となっていないかを、いつも確認しているわけではないので、お客さんが購入する車が、リコール対象車となっている場合があるのです。もちろん、通常は納車前にリコールの確認や、出ている場合は対策済みかどうかなどの確認をしていると思います。
ところが、しっかりと確認しないで納車している販売店も中にはあるようです。十分な対策をしないで、リコール対象車を乗ることはとても危険です。購入時には、納車までに必ずリコールの有無を販売店に確認してもらいましょう。また、リコールの確認は、自分でメーカーに問い合わせれば、すぐに把握できます。その場合は、車台番号が必要になるので、車検証を用意して連絡しましょう。
展示車を故障させてしまったら
中古車販売店では、さまざまなトラブルが生じることがあります。その中で、展示されていた軽自動車を傷つけてしまった場合について説明します。
展示場で軽自動車の中古車をチェックしていて、ワイパーを動してみたら、間に挟まっていた石でフロントウィドウに傷つけてしまいました。販売店側は弁償を要求しています。この場合、弁償する必要があるのでしょうか?店員がワイパーを動かすことを承諾していた場合は、弁償する必要はないでしょう。通常の範囲内の操作によって故障してしまった場合は、基本的に責任を負う必要がありません。ところが、店員の承諾なしでワイパーを勝手に動かした場合は、修理代を弁償することになるでしょう。
他のケースでは、試乗中に急に発進したり停車したり、空吹かしなどを過度に行ったりしたことによって、車を故障させたり調子を悪くさせたりした場合は、弁償の対象となるでしょう。また、故障させたことで重大な欠陥が発生し、商品価値を失うことになれば、買い取らなければならない場合もあります。
なお、あなたの行為がきっかけで故障した場合でも、それが多くの人が動作して蓄積された結果による場合もあります。そのような場合は、あなたが行った動作が原因で故障したことを、販売店は立証する責任があるのです。もし、立証することができなければ、弁償責任はないということです。
いずれにせよ、展示車を見るときには、店員に必ず一声かけるようにしましょう。また、動かす承諾を得たとしても、店員がそばにいないことがあります。そのようなときは、操作のわからないスイッチなどは、勝手に触らないほうが良いでしょう。車をチェックするときは、できるだけ店員についてもらい、操作の仕方などが不明なときには、聞いたり動かしたりしてもらうと安心です。
人気車種「タント」について
ダイハツ「タント」は、中古車市場でとても人気のある軽自動車です。「タント」とは、イタリア語で「たくさんの」や「とても広い」という意味で、この車も広く快適な室内空間を実現した、新ジャンルの軽自動車として発売されました。
タントは2003年末に発売され、2004年の軽自動車の年間販売ランキングでは5位、2005年は4位、そして2006年にはワゴンR、ムーヴに続いて3位、さらに2007年〜2009年までは3位を維持し、ついに2010年には2位にまで人気が上昇しました。
それまで、軽自動車は“セカンドカー”として役割を果たしてきましたが、近年では“ファーストカー”として使われる傾向によって、タントのヒットを導いたのでしょう。居住性においては、軽自動車でもファミリーカーとして十分地位を築くことができます。しかも、軽自動車は「税金が安い」など、維持費の節約にもつながるからなおさらです。
そんなタントの中古車を探すのに役立つのが中古車検索サイトですが、中でも使いやすいサイトは「Goo-net(グーネット)」でしょう。それでは、グーネットの特徴を挙げます。
・常時、全国30万台以上の中古車が登録されている。
・全国にある車を、最大10車種まで一括見積りできる。
・見積もりを何社から取っても無料。
・車の支払総額や希望の車の状態など詳細な情報を、メールで販売店に問い合わせることができる。
・検索の際に、細かく絞り込むことができるので、希望の車種が見つかりやすい。
・入力が必要な個人情報は、氏名、郵便番号、メールアドレスだけである。
このように、グーネットの最大の特徴は、圧倒的に登録中古車数と販売店数が多いということです。その他にも、検索機能が優れているということです。数の多いタントのような中古車の中から、自分にピッタリの1台を見つけるのは大変なことだと思います。このような時にも、グーネットの細かい絞り込み機能は非常に役に立つでしょう。
「パレット」と「タント」徹底比較
軽自動車の中古車の中でも、ハイト系の軽自動車は大変人気があります。中でも、ダイハツ「タント」は、発売以来販売台数を伸ばし、現在でも上位に定着するほど人気がありますが、それに続き、2008年にスズキから「パレット」が発売され、販売台数はタントほどではないものの、ことらも大変人気のある軽自動車となっています。それでは、そのパレットとタントを比較してみましょう。
まず、パレットとタントのボディサイズについてです。全高は両車ともにさすがに高いですが、タントの方が若干高くなっています。注目すべきは、ホイールベースの長さについてです。ホイールベースは居住スペースにも大きく影響しますが、これについてもタントの方が長くなっており、快適な室内空間を実現しています。
室内空間の比較においては、タントが勝利していると感じられますが、とにかく両車とも広いです。室内長に関しては、ホイールベースを活かしたタントの方が大きいですが、室内高に関しては、パレットの方が高くなっています。これは、パレットのフロアが、タントよりも低い設定となっているからでしょう。いずれにしても、両者とも2,000ccクラスのミニバンの「ノア」や「ヴォクシー」、「ステップワゴン」よりも室内高が高いのです。
燃費では、パレットの方が優勢だと考えられます。特に、ターボモデルは、パレットの燃費が20km/Lとかなりレベルが引き上げられています。
パレットやタントの新車や中古車の購入を考えている人は、使用目的をよく考慮して選択しましょう。
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